管理人・鷹見はこんな人

はじめまして。

元行政書士ライター、鷹見と申します。

肩書きのとおり、数年前までは行政書士をしていましたが、ひょんなことからライティングのお仕事を始めることになり、それから1年半後の2024年4月にめでたく専業ライターになりました。

 

ライティングのお仕事を始めたのは、単に収入の柱を増やしたいと思ったからです。

当時、私は行政書士として開業したもののあまり順調とはいえず、常に将来への不安を抱えていました。

一応、コネみたいなものはありました。

下積み時代お世話になった事務所から案件を回してもらったり、そこでの仕事を手伝わせてもらったり、知り合いの司法書士事務所からお客さんを紹介してもらったり…。

運送会社や不動産会社を経営している知人から、仕事につながったパターンもありました。

自分でも片っ端から営業して、なんとか案件をこなす日々。

よく、


「開業から3カ月は仕事がなかった」

「食べていけるようになるまでに1年かかった」


という話を聞きます。

それを考えると、なんだかんだで初月からお仕事にありつけた私はおそらくラッキーなほうなんでしょう。

相続、補助金サポート、建設業許可申請、古物商許可申請、農地法許可申請、都市計画法許可申請…とまあ、さまざまなお仕事を経験させていただきました。

でも、毎月安定的に収入があるというよりは、30万円の月があったり10万円の月があったりといった状態で、なかなか「安定して稼いでいける未来」が見えませんでした。

常にお金に対する不安があるというのは、あまり好ましい状況ではありません。

もちろん精神衛生上良くないですし、パフォーマンスにも影響します。

そこで私は、心の平和のためにも「何か副業をしよう」と思いました。

 

ただ、副業といっても色々あります。

当時私が探していたのは、以下の条件が揃った仕事でした。


  • 在宅でできる
  • 好きな時間に働ける
  • 仕事量を自分で調整できる

開業前は宅配の仕事をやっていたので、手っ取り早く稼ぐなら宅配一択でした。

しかし宅配だと、丸一日拘束されるうえお客さんから電話がかかってきてもまともに対応できません。
(朝7時から荷物の積み込みを始めて、夜9時まで休憩なしでフル稼働+時間指定に追われて私用の電話など出ることすらままならないという働き方でした…)

そこで、昔アカウント作るだけ作ってほとんど放置していたクラウドワークスをなんとなく覗いてみることにしたのです。

クラウドワークスには、ホームページ制作やら動画編集やらさまざまな案件がありました。

「事務・カンタン作業」というのもありましたが、興味を惹かれたのはライティングの案件でした。

だって、ホームページ制作や動画編集は何やらスキルが必要な気がするしソフトとかも要りそうですが、ライティングならなんとなくできそうだって思いません?

実際、ライティングにもスキルは必要です。

ライターとしてやっていくなら、学ぶべきことや注意すべきことがたくさんあります。

でも当時の私はそんなこと全く知らないので、思いっきりなめてました。

 

ご存知の方もいるかもしれませんが、クラウドワークスには、以下の3つの依頼形式があります。


  • プロジェクト
  • コンペ
  • タスク

中でも継続案件につながる可能性があり、安定的に稼ぎやすいのはプロジェクト案件です。

でもはじめはプロジェクトに応募する勇気がなく、タスクに逃げていました。

だってなんかプロジェクトって、応募の際に自分で契約金額入れなきゃいけないし応募分も何書けばいいかわからないし。

何より、募集人数1人の案件に、すでに20人くらい応募しているケースも少なくありません。

どんな人が応募しているのか気になって応募している人のアカウントを覗いてみると、いかにも猛者ってかんじの実績。

普通に考えて、実績ゼロの私なんてほぼ100%選ばれないでしょう。

ちなみに「タスク」とは、数分〜数十分で手軽に取り組める1件10円とか20円の低単価案件のことです。

たまに条件付きのものもありますが、選ばれないとテストすら受けられないプロジェクトとは違って早い者勝ちであるケースが多く、よほど変なことを書かなければほぼ承認されてお金になります。

クライアントとのやりとりも発生しないので、「気軽にできそうだな」と思って自分ができそうなものを片っ端からやっていきました。

1カ月真剣に取り組んで、さていくら稼げたでしょうか。

 

結果はなんと2,000円です!

 

月収2,000円って終わってますよね(笑)

2,000円かよ!って思いました。

でも、そこで「やめよう」とは思わなかったんですよね。

なぜならたった2,000円でも、在宅で好きな時間にできる分だけ仕事して収入を得られたからです。

私が最初にあげていた副業の条件を覚えていますか?

なんとライティングは、在宅でできる・好きな時間に働ける・仕事量を調整できるっていう条件を全て満たしていたんです。(報酬額は置いといて)

これだ!って思いました。


タスクオンリーだったから2,000円しか稼げなかったけど、これがもしプロジェクト案件だったら…?

実績をつけて、単価の高い案件を継続的に取れるようになったら…?


そう考えると、むしろ希望がドバドバ湧いてきました。

 

次月は勇気を出してプロジェクト案件に応募。

たしか、YouTubeの朗読系シナリオの案件でした。

「1本6,000文字以上で1,000円」という、今思えばかなり低単価の案件でしたが、クライアント様は良心的で、タスクの実績しかない私でも採用してくれました。

そういえばこのときまですっかり忘れていましたが、学生時代小説を書くのが好きで、放っておけばずっと小説書いてるような奴だったのです。

そのときの経験が、ここに来て突然活きました。

とはいえ6,000文字で1,000円なので、1日に1万文字書いたとしても日給2,000円も稼げません。

なので長くは続けられないな、とは思っていましたが、このシナリオ案件は、私に「意外とプロジェクトいけるやん!」という自信をくれました。

今なら絶対に応募しないような案件ですが、はじめに出会ったのがこの案件で本当によかったな、と今は思っています。

 

自信をつけた私は、その後次々とプロジェクト案件に応募するようになりました。

また、うれしい誤算もありました。

「ライティングならできそう」と思って思いつきで始めた副業でしたが、続けていくうちに、探せば相続や行政書士試験といった、自分の知識や経験を活かせる案件があることを知ったのです。

そこからは行政書士であることをフルに活用し、ばんばん相続系の案件や補助金関係の案件を取っていきました。

そういえば、今もお付き合いいただいている大手オンライン予備校様との出会いも、ここクラウドワークスでした。

 

そんなこんなで初月2,000円だった収入が、9,000円、2万円、6万円と上がっていき…

気づいたら、「プロクラウドワーカー」なんていうたいそうな称号も得ていたので驚きです。

※現在は直契約がメインになり、プロクラウドワーカーではなくなっています。
あと、報酬ランキング?も一度だけ20位以内に入ったのですが、スクショ撮り忘れました(泣)

 

はじめは、本業の合間に記事を執筆する生活でした。

それが徐々に、記事執筆の合間に市役所行ったりお客さんと連絡取ったりするようになり、私は今後どうすべきかを真剣に考えるようになりました。

明らかに、行政書士よりもライター業のほうが安定していて、何より性に合っていたのです。

このとき考えていたのは、「思い切ってライター業一本に絞るか、このまま兼業でいくか」でした。


正直、外を飛び回るより家にこもって仕事したいという気持ちはある。

でも、せっかく30万円かけて行政書士登録したしな…。

両親も、私が開業したことを喜んでくれた。


こんなふうにぐるぐるしながらも、これまでどおり行政書士兼Webライターとして活動していたときでした。

我が家の愛猫、ユリアが突然体調を崩したのです…!

 

ユリアは現在、私が面倒を見ながら在宅で仕事をしているおかげで容体が安定しており、来月16歳を迎えるという高齢でありながらこれまでで一番元気な状態を保っていますが、実は7年ほど前から腎臓を患っていました。

↑猫ベッドより箱が好きなユリア氏。

腎臓病は一生付き合っていくしかない病気ではあるものの、効果のある薬も療法食も長年の闘病生活でパターン化できていて、数値自体は落ち着いていました。

しかしある日、私のベッドから机に飛び乗るときに失敗し、後脚だけで着地するかたちで落ちてしまったのです。

しかも2回も!(泣)

失敗直後にもう一度同じ行動をし、同じ失敗をしたユリアをどう評価すればよいかは悩むところですが、その2回の失敗が足に負担をかけてしまったようです。

明らかに歩き方がおかしくなったため、慌ててかかりつけの動物病院に駆け込みました。

関節炎かな、ということで痛み止めの注射を打ってもらい、その日は帰宅。

まあ傷めたのは足で体は元気だし、足さえ良くなればまた元通り元気になるよな…?

そう思っていましたが、ごはんを食べない、食べても吐く、ぐったりして動かないという状態になり、今度は別の病院へ連れて行きました。

これはどうも足だけじゃない、とすごく嫌な予感がしたのを覚えています。

 

2軒目の病院では、1軒目の病院で打ってもらった注射が腎臓に負担をかけている可能性があることを指摘されました。

血液検査をしてもらうと、たしかに腎臓の数値が爆上がりしていました。

数カ月前検査を受けたときはなんとか基準値内におさまっていて、ホッとしたばかりだったのに…。

 

そこからユリアは驚くべき生命力で持ち直すのですが、しばらくの間点滴通いとつきっきりの看護が必要になってしまいました。

ごはんは手からしか食べず、いつ容体が急変するかわからないため外出もままなりません。

そのため、行政書士の仕事はストップせざるを得ませんでした。

看病の合間にライティングをしながら思ったのは、「ライターやっててよかった」です。

こんな、猫の看病をしながらできる仕事なんてそうはありません。

また、収入面でもありがたみを感じました。

もし行政書士一本でやってたら、たぶん詰んでいたと思います。

 

「行政書士を辞める」というのは、これまでかなり勇気の要る決断でした。

でもこの出来事を経て、私は「ライター業一本に絞ろう」という考えにあっさりたどり着いたのでした。

↑どう考えても2つ折れすぎる、最近のユリア氏。

ライター業一本に絞ってからは、高単価案件に応募したり執筆本数を増やしたりして、宅配をしていたときの収入近く稼げるようになりました。

最高月収は47万円です。

え、微妙ですか?

いや、でも執筆本数15本くらいでこれなんです。

私はめちゃくちゃ書くのが遅いうえに猫の世話をしながら仕事をしているので月15本くらいが限界ですが、早い人ならもっとたくさん書いてたくさん稼げるでしょうね。

Webライター、控えめに言っても最高だと思いませんか?

 

私の人生を変えたのは、思いつきから始めたWebライティングの副業でした。

今でもたまに考えます。


あのとき、ライティングを始めていなかったら今頃どうなってたんだろう…。


もしかしたら、やり手の行政書士として地元で名を馳せていたかもしれません(笑)が、そんなはずないことは自分が一番よくわかっています。

色々あったけど、あのときライティングに出会って、専業ライターになって本当によかったと思っています。

というか、ずいぶん遠回りしたような気がするけど、私はこっちの道でよかったんだな、と。

 

長くなってしまいましたね。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

このブログでは、副業に関する有益な情報を発信していきたいと思っています。

みなさんも、副業で人生変えていきましょう!

 

鷹見

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